オタクのブログ

乃木坂46さんやその他推しについて書きなぐるだけの場所

日向坂46のオンラインライブに関する考え

2020の12月、ほぼノンストップで働いた故に頂いたお休み。2021年の年明けから日向坂46漬けなので書きますね。

 

そもそも日向坂46デビュー前、彼女たちはテレビでオンエアされる用にパフォーマンスをすることはほぼなかったんですよ。デビューしてませんから、ひらがなけやき坂46。

 

欅坂のライブや自分たちのワンマンライブでとにかく目の前のお客さんに向かってパフォーマンスして、良さを伝える、ことがパフォーマンスの目的だったんですよ。

 

そう、有人ライブだと無敵なんですよ、彼女たちは。

結成してから欅坂のライブに出てたので、当たり前に初っ端から3万人とかを目の前にしてたんですから。3万人相手に『飛べぇ〜!!!』とか煽ってたわけですから。

 

2019年にデビューをしてライブもバカスカやりだし、テレビパフォーマンスも増え、少しずつカメラを通して魅力を伝える、という術を身につけ始めてました。

 

特にセンター小坂、フロントかとし、きょんこ、みーぱん、美穂、なんかはやっぱり早かった。強かった。フロント3名は抜かれる回数で、みーぱんや美穂は演技の力、なんじゃないかなと思う。

カメラっていう機械を通すから難しいんだと思う。生じゃないし。そのことに関して少しずつ克服しつつあった2019年。

 

ただまぁやっぱり彼女たちの真骨頂はライブにあって、2019年のひなくりとか今見てもめちゃくちゃテンションが上がるわけです。それは本人たちも同じで、テンションの上がり方がやっぱりどーしても違う。

 

それを読んでたのかはわからないけど、2019のひなくりはすでに物語風を取り入れ、ライブビューイングでも魅力が伝わる、かつ、生だともっと伝わるぞ、この熱気浴びにこい!とばかりのライブ構成だったんですよ。

 

ライブを物語風にすることで、ライブ、という趣旨以外の世界観っていうものが出来上がって、彼女たちをその世界観の中のキャラクターに出来るんですよ。

日向坂46のアイドルが踊ってるんだけど、それはあくまでその世界観の中で踊ってるわけであって、アイドルとカメラの間にもう一つ、キャラ、というフィルターを挟めるわけです。

そして物語に合う形で曲を流して踊らせれば、それだけで世界観の強化になる。

ただのアイドルの楽曲が、物語を強化する要素になってパフォーマンス熱量は実は二の次になる。

カメラという機械を挟むことで伝わりづらくなったパフォーマンスの熱量を無理に伝えさせるのではなく、物語を強化するための要素として落とし込むことで、無人のライブを別のものとして成功させる、という形にした日向坂46の運営は本当に素晴らしいなと思う。

 

ただこれ、めちゃくちゃ難しいことで、アーティストには難しいことだと思う。歌うことに特化した人、踊ることに特化した人、がアーティストとして評価される世界で、どちらもやり、さらに笑いにも演技にも、となるアイドルはその道に特化した人たちからすれば中途半端の烙印を押されていた(いる?)んですよね。

 

ただ、日向坂46のオンラインライブは歌踊り演技なんでもやるアイドルだからこそできた構成なわけです。

楽曲が物語を強化し、物語を演じる本人たちも演技というフィルターを挟むことで無人のライブを別のものとして開催できる。さらにそれは彼女たちの今後の可能性になる。

MCなしのシームレスライブによって早着替えやほぼ休みなしの今後のライブに向けた訓練ともなる。また無人のライブによるMCなしの、絶妙な間のやってる方も見てる方も冷めてく状態からも脱却できる。

 

いいことしかないわけです、物語風オンラインライブ。

 

ただこれ、乃木坂はやらなくていいんですよね。なぜならテレビパフォーマンスになれ、カメラを挟んでもパフォーマンスが問題なく伝えられるから。白石麻衣の卒業ライブがあれだけの成功を収めたのが何よりの証拠ですしね。

 

つまり、日向坂46のみが抱えた問題に対しての答えな訳なのです。

 

デビューして、これから!というときに世界中を襲ったコロナウィルスに対して、いろんな答えが見つからない中、独自で抱えざるを得なかった問題に対して、ここまで正確な答えを出すことができる日向坂46運営が素晴らしいなと。

 

そしてこのクソみたいなウィルスに対抗する術を人類が獲得して、これまで通りにエンターテイメントを開催できる世の中になれば、待っているのは客席がぎっしり埋まった約束の地、東京ドームなわけです。

そしてそこで開催されるのはきっと有人なことを最大限に活かした、オタクもアイドルもテンションが爆上がりするような、そんなライブな訳です。そしてそんなライブ構成をしてくれる運営である、と期待できるわけです。

 

ぜひそのライブはカメラを挟まず、生で馬鹿みたいな熱量を浴びたいですね。